白い宇宙を描いたときの話
あれは小3くらいの頃、図工の時間に何を目的だったか忘れたけど好きな絵を描くって言う授業があった。
私は好きな絵を描くのなら、どんな絵を描いてもいいと思い、その頃に夢に見た白い宇宙を描くことにした。
白は塗っても意味がないので画用紙の色をそのまま使うことにして星をいくつか描いて先生に終わったと伝えると、案の定質問が来た。
何を描いたの?
白い宇宙。
へ〜、でも宇宙は暗いから黒くなった方がいいんじゃない?
と言われ宇宙を白く表現するという好きな絵を描くことは許されないのかと感じた記憶がある。
白い宇宙を理解を示さない先生に失望して、こっちが大人の対応を始めた気がする。
黒のクレヨンがなくなる勢いで塗りつぶした記憶があるが、そこにはなんでこれを理解できないのか?という気持ちも含めて描いていた記憶がよみがえる。
結局最後はテレビか何かで聞いた宇宙飛行士は虫歯があっては行けないという話から宇宙に行くなら虫歯がゼロみたいな標語をつけて市のコンテストみたいなのに出されて佳作か何か取った気がするが、私が表現したいのはこれではないが、世間が評価するのはこういう無難なやつなんだな〜と子供心に思った記憶がある。